旅行サイトを世界史の資料問題にしてみた

次のインターネットのページを見て最も関係深いものを記号で答えよ

①主食の作物に病気が広がった結果、アメリカへの移民が増加した

第二次世界大戦中の民族・人種的迫害の結果、アメリカへの移民が増加した

③砂糖やタバコの生産を行わせるために、アメリカで奴隷の需要が高まり移民が増加した

④国教会を強制する国王の迫害を避けるために、ピューリタンアメリカへの移民が増加した

 

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   その国にとって重要な歴史を記憶するために博物館が作られることがあります。世界各地には、革命や偉人・虐殺の博物館が存在しています。たとえば、中国の九・一八歴史博物館は、柳条湖事件。トルコの独立戦争博物館は、独立戦争。日本だと鹿児島の知覧特攻平和会館などが分かりやすい。変わり種だと「ノーモア関ヶ原じゃ」と叫ぶ武田信玄が有名な関ヶ原ウォーランドとか。(信玄、関ヶ原前に死んでるじゃん)

   旅行サイトには、このような博物館の情報が掲載されていることが多く世界史の教材に使用できないかと思い試しに作ってみました。旅行サイトの情報を読むというのは、生徒にとって分かりやすい「世界史を学ぶ理由」になります。実際、私は、生徒に「なぜ世界史を学ぶのか」と尋ねると旅行という答えが返ってくることがあります。特に修学旅行前や家族旅行前に顕著。定期試験にこのような問題を組み込むことで、生徒と現実と歴史の授業を近づけられるのかなという思いです。このような意図からジーニージョンストン号の外観を使用してリード文で施設の説明をするような形ではなく、旅行サイトのスクリーンショットをそのまま使用する形にしました。

 

  今回の問題。ジーニージョンストン号を知る生徒は、皆無でしょう。しかし、自分の必要な情報を読み解く力は、資質・能力として重要です。サイト内からアイルランドを読み込み、アイルランドにとって記憶すべき飢餓とは何かを考え、「ジャガイモ飢饉」を導き出して答える問題です。正解は、1番。 

 

思いつきで作っただけなので、実践予定も出題予定もありません。こうしたらどうかなどのご意見・ご批判いただけたら幸いです。

 

 

【参考】

https://4travel.jp/overseas/area/europe/ireland/dublin/kankospot/10512839/travelogue/